求めている創作とは何か

「HAKOZAWA SENSE」で創作を初めて、もうすぐで1年が経ちます。イラストと作曲を中心に創作をしてきました。様々なものを創っていく中で、私の中で少しずつ方向性が見えてきた気がします。

まず、創作活動の中でも音楽を創ることは特に面白く感じます。作曲技術は趣味程度のレベルかもしれません。しかし完成した音楽たちは、どのように創っても音楽としての形を成してくれることが嬉しいのです。音楽として聴けるものを生み出せることに、喜びを感じます。

一方でイラストは、題材となるテーマの枯渇を感じます。どんな絵を描きたいか視覚的なイメージが脳内に浮かんだとしても、それを形にできないことが多く、とてももどかしいのです。何か題材があれば、少し描きやすくなります。題材としてちょうどよいのは、自分で創った音楽です。音楽の持つ雰囲気を題材にすれば、イラストは描きやすくなります。創作を続ける中でこれらの感覚は、「作曲」→「イメージをイラストで描く」という一連の流れの動機になりました。

またイラストや作曲以外で、文字による創作にも面白さを見出しました。「HAKOZAWA SENSE」のサブタイトルは「イラスト×思考×音楽」と名付けていました。このうちの「思考」とは、私の考えを表現する動機の総合的なもの、というある意味漠然とした広い意味でした。しかしどうやらこの「思考」を表現する手段として、「執筆」が相応しいのではないかと感じています。まだ著作としては何の成果物もありませんが、少しずつ創作していこうと思っています。

これからの創作活動は作曲となんらかの執筆に注力していく予感がします。まだ具体的に何をどう創るのか、決まっていません。しかし、これは「HAKOZAWA SENSE」を始めた時には無かった新しい「感覚」です。